2012/11/12

雑感

えと,学会と結婚式に参加するために東京に行って来ました(ハードスケジュール).

シンポジウムの数が,今回はけっこう多かったです.それぞれに言いたいことはあるのですが,こんなところでブツクサ言うのも面倒くさいので,そのうちどっかで何かを言うか書くかしようかと思います.(そして,そのうちどうでもよくなって放置したまま,と)

私も年齢的に30を超えてしまって,20代の若い人たちの発表を見て感じることが出てくる世代になったわけだけれど,大雑把に言って海外(欧米だけれど)と日本の若い人たちの学会発表の違いを言ってみると,海外はなんだかんだでオリジナルのリサーチやデータに基づいた議論が基本で,日本は先行研究にガチガチに固められているなという気がします.

海外のは大雑把なのも多いのだけれど,「これをこう磨けばものになるな」という部分が見えてきて,「自分の研究です!」というものがなんだかんだであるので,刺激があることが多い.「おっ」と思える瞬間があるのが基本です.まぁ,この業界,海外の学会の方が圧倒的に採用倍率が高いので必然的にそうなっているだけなのかもしれないけれど.

日本の学会では,若い人たちの頭が悪いとかそういうことは思わないのだけれど,「先行研究を踏まえなければ」という強迫観念が強すぎるのと,先人,特にそれが高名な学者であればあるほど「○○先生によれば」という呪縛が強すぎるような嫌いがある.

もちろん,先行研究を踏まえるのは重要なことなのだけれど,先行研究は別に「正しい」分析でもなければ,偉い先生だからといって彼らの主張が「正しい」ということも決してない.

他人が見つけてきたデータだけであれこれと言うのではなくて,他人の分析にそって,それらの分析が予測するところと,予測しないところを考えて,自分なりのデータを提示してきて,自分の主張というものを全面的に出してきていいのではないかと思う.

日本の学会での若い人たちの研究を見ていると,偉い先生の主張は正しいという呪縛に縛られすぎていて,何かおもしろみに欠ける印象があります.悪い意味で,literature consumerという感じがするので,もっと自由に自分という研究者の主張を出していけば,いろいろとおもしろいことが言えるようになるのではないでしょうか.そして,そういった成果を出して,無事にどこかで大学ないしは研究所で専任職に就き,活躍していってほしいなと思います.

というわけで,学会はそれなりに楽しめたのだけれど,結婚式もわりと楽しかったです.

クルージングという形の結婚式を初めて体験したのだけれど,思ったより普通でした.最初は甲板に出て,風を浴びながらとかいうことも想像していたのですが,窓も開けられなかったですし.

この結婚式は,新郎新婦が同じ職場で,某不祥事を起こした大企業だったのですが,まぁ,予想通りの展開の部分も多々ありました.個人的には新郎新婦には幸せになってもらいたいと思っていますが,会社の今後とか全然興味ないので,ダラダラと釈明やら抱負やらを聞かされるのは,ちょっと(興味ない).

「信頼回復」のために奔走するのなら,「なぜ会社の不祥事を修正して立てなおそうとしたイギリス人社長を追放したままにするのか?」とか,率直な意見の1つや2つも言ってみたくなりました.おそらく,日本人の感覚としては,自分たちという組織を形成していた和を乱した人間は犯罪者と変わるところがなく,そういった秩序を乱す者と再建はできないとかいうことなのでしょうか.私の感覚からすれば,実際に不祥事があったのだから,頭を下げてマイケル・ウッドフォード氏を呼び戻して(この時点で企業の名前バレバレ),残留させた問題源の取締役2人を解任し,共に再建に望むというのがあるべき姿なのではないかと思う.それが,非難されるのを覚悟で不祥事を明確化しようとしたウッドフォード氏に対する真摯な態度であると私は考える.

どうせ,日本人は「変える」のが嫌いなだけで,時間が立てば,禊が落とされたということになるのでしょう.この種の問題を解決しようとしない態度は,東電を筆頭に辟易しているのですが,国民性のようなものはなかなか変わらないんでしょうね.

自分も年を取れば,そんなふうになる可能性は否定できませんし.

まぁ,式自体はいいもので,その後,素敵な人妻さんたちといい夜を過ごしてきました.

発表を翌日の朝に控えていたのですが.

0 件のコメント:

コメントを投稿