2012/10/23

閉鎖的な日本球界

えと,また3時に起きてしまって,寝られないのでブログでも書きます(今日,授業3コマあるのに。。。)。

眠気が襲ってこないかなーっと期待しながらベッドで横になってiPadで大谷翔平は次世代の野茂になれるか。というニュースを見ていたのだけれど。

私みたいな他人が何を言おうがどうってことないのですが,個人的には,彼の決断は尊重されるべきだし,頑張ってほしいなと思います。

よく言われることだけれど,サッカーでは海外にどんどん挑戦している選手が出てきているわけだし,それで日本のサッカー人気が衰えているわけでもないし(J-リーグ自体はこんなもんなんじゃないかと思う),むしろ代表レベルだと一昔前とは比べものにならないくらい高いと断言できる。(よく「ドーハの悲劇」なんてのも語りぐさになりますが,単にあれは当時の選手層が薄かっただけの話。全体の水準も低かったし,都並の怪我で左サイドバックの人材が枯渇してしまって,代表引退状態だった勝矢選手を担ぎ出していたと記憶する)

この手の海外への扉は,外資系企業に勤めるビジネスマンにも言えることだし,アカデミズムの研究者たちにも言えることで,より待遇の良い,つまり自分の力を評価してくれるところに行けばいいというだけのことである。

それで,組織同士で競争しあっていけば経済の「見えざる手」みたいなもので,業界自体が活性化していくものだと思う。

「日本人の癖に,日本にその能力を還元しないのはけしからん」だとか,「非国民め」といった言説に私は与しない。

メジャーリーグは,まず球場がきれいだし,観客動員も好調だし,それにアメリカ全土で野球を愛しているという雰囲気があるのがいい。

選手会の力も強いので,選手も経営者から尊重されるし,コーチ,監督といった指導者にもきっちりとした指導教育が施されるので(だからメジャーでは,必ずしも名選手だった人が監督になれるわけでもないし,選手としてはイマイチでも名監督になるといったことが珍しくない),日本のような暴力的な支配がまかり通ることもない。

トレーニングコーチやコンディショニングコーチも専門知識に優れた人たちだし,科学的根拠に基づいた基礎トレーニングを積むことができる(もちろん,人成長ホルモンなどの薬物が蔓延している状況もあるのだが)。

トレーニング施設の充実度ぶりは日本の比ではないし,望めば多様なことが可能になる。

ナベツネさんをはじめとする球団が「たかが選手が」という扱いをすることもないし,中道のように選手を私有物扱いにすることもない。

ジャーナリストもパパラッチを除けば,野球の知識があって,きちんと下調べをしてからインタビューを取りに来る。日本のように芸能人やら素人がワケの分からないトンチンカンな質問をぶつけてくることはない(まぁ,女子アナなんかは嫁さん候補になるので,それはそれでいいのかもしれないが)。

それに投手なら,厳格に肩と肘をはじめとするメディカルチェックが施されて,決して無理をさせることもない。日本のように球団のために自己犠牲を強いられることもない。

松坂大輔が靱帯がなくなるまで酷使されてきたのに対し(トミー・ジョン手術の際,医師が驚いて目を丸くしたという話),今年,ポストシーズンでの活躍が期待されていたスティーブン・ストラスバーグが160回の投球回数制限に達したということで投球を止められたのとは雲泥の差である。

成功すればプロの選手として尊重され,最高の舞台が提供され,その待遇も日本よりずっといい。

リーグ全体のレベルも高いし,能力のある選手はどんどん挑戦すればいいと思う。現に,同じく日本のアマチュアから直接メジャーに挑戦した,レッドソックスの田澤投手は目に見えてステップアップして,よい投手になっているのが分かる。(来年の活躍は間違いない)

日本のように,週刊誌やらスポーツ紙にあることないことが書かれて,タニマチの相手をさせられて,挙げ句暴力団の食い物にされて,球団と経営会社にいいようにこき使われて,気に入られなければ捨てられるようなこともない。

それに,NPBは日本の野球界に育てられてきたくせにという恩着せがましいことを言っているが,プロ・アマ協定を作らせて,プロ野球選手ならば自分の息子にすら指導できない程にあれこれ窮屈にさせてきたのは誰の責任だと思っているのだろう。

高野連もたいがいだが,なぜか日本は組織のトップの人たちの思考能力が硬直化する傾向にあるらしい。

こういう状況下で,日本のアマチュアから直接メジャーに行った選手には3年間プレーさせないとかいう鎖国的状況を作り出した日本の野球界の閉塞感が残念でならない。

メジャーでもダメで,日本のどこの球団も手を挙げないならそれでよいではないか。選手としての価値があると見なされればどこかが拾うだろうし,そうでもなければ契約されないだけの話である。

日本のプロ野球の水準もけっこう高い。何をそんなに狭い考えに固執しているんだろうと思う。

そういうわけで,もちろん厳しい世界に飛び込むことにはなったのだけれど,挑戦していく若者にエールを送りたいと思っている今日この頃なのである。

ただ,個人的に大谷くんには野手として頑張ってもらいたいな。(懐の深い構え,バットスイングの柔らかさ,ベースランニングの技術,卓越した送球技術は超一流の野手になれる可能性が感じられる)

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