2012/09/25

ヨーロッパにて

えと,所要のため,というか学会があるので,ドイツにいます.

正直に言うと,当初は長距離フライトもしんどいし,少々プレッシャーのかかる仕事でもあるし,ということで,気が進まない部分もあったのだけれど,着いてみるとやっぱりいいもんですね.

SASで来たので,直通ではなくてコペンハーゲン経由だったのだけれど,コペンハーゲン空港は相変わらずきれいな佇まい.

今までもスターアライアンスのメンバーだったし,格安航空券を出している頻度が高いので,SAS でコペンハーゲンを経由する機会は多かったのだけれど,久しぶりに空港に降り立ってみると,いろいろと思い出すこともある.

お店や雰囲気がヨーロッパのそれなので,なんだか懐かしい感覚があって,ちょっとほのぼのする気分になっている一方で,当時のいろいろとしんどかった記憶も思い出されるのです.

世界中でもほんの一握り,その中でも極特別な人達を除いて,欧米の博士課程の学生なんてのは,概ねお金もない割に,プレッシャーだけがやたらと大きくて(きちんとした論文が書けないといけないとか,首尾よく修了しても職がないとか)本当に碌でもない生活を強いられているのだけれど,その時の厳しかった記憶もいろいろと思い出してしまうのです.

当時はとにかくお金もなかったので,トランジットあたりでひもじい思いをしないように家からベーグルサンドイッチを作って,それをサランラップで巻いて持ってきたりもしていました.当時は空港内のバーでおいしそうに冷たそうな白ワインととれたてのシーフードを食べている人たちを横目にして,

「近い将来,きっと大学で専任職を得て,学会に行くときには,こういった場所でちゃんとしたワインと食べ物を食べられるようになってやる!」

という誓いを立てたのも思い出しました.小さいことなのかもしれませんが,経済的に不安を抱えなくなるということが,どれだけ心理的に楽になるかというのは,体験してみないとわからない話なのだと思います.

それで,ふとお腹が空いたときにふらっと,こういった空港内の高めのレストランやバーに立ち寄れる財力があるというのは,経済的な余裕を示す指標なのではないかと私は思う.

残念ながら今回はトランジットの時間がほとんどなかったので,立ち寄ることはできませんでしたが,そのうちコペンハーゲンあたりでのんびりとワインでも飲んでみたいものです.帰りのトランジットも余裕が無さそうなので,また次回以降の楽しみになりそうなのだけれど.

それで,とりあえずフランクフルトに着いたのだけれど,到着時刻は既に夜.

夜に着く予定だったフライトの時間から計算して,ホテルは空港のすぐ近くにしました.すぐに着けたのはいいのだけれど,周辺のレストランのチョイスが少ないのと,水準が低いのが難点.

なんだか無性に麺類が食べたくなって,近場のタイ・レストランに駆け込んだのだけれど,これがイマイチ.

量が多くて,野菜がたくさん取れるのはいいのだけれど,味がさっぱり.日本でも,アメリカでも,イギリスでもタイ・レストランはおいしいところしか知らなかったので,初のハズレかもしれない.まぁ,そんなこともあるのかもしれないけれど.

ホテルに帰って,夜は,10時半くらいには眠たくなってしまったので,そのまま寝たのだけれど,朝は5時にバッチリと目覚めてしまう.

どうあがいても寝られそうになかったので,そこから活動を始め,6時にホテルで朝食をとる.

オート麦のトーストを作り,それにスモークサーモンを載せ,クリームチーズかモッツァレラチーズをつけて食べる.

ブロッコリーと人参,パプリカの温野菜を食べ(ヨーロッパで野菜を確保する方法はわりと真剣に考えておいた方がいいかもしれない),ザウアークラウトも少しつまむ.

なかなかおいしい.

それで,仕上げにヨーグルトに種々のフルーツを乗っけて食べ,珈琲に牛乳を注いで飲む.

これで,朝食は十分である.

その後,学会の20分のトークに備えて予行練習をしてみるが,どうあがいても30分かかってしまうことに気づく.

余計なことは言わなければいいのだけれど,おもしろいconsequenceがあって,大きめの学会で誰よりも先に言ったという既成事実も欲しいのである.ややこしい問題ではあるのだけれど.

要領よくまとめられる力量があればいいんですけれどね.まぁ,これは明日もう一度自分の中で調節しておきたいところなのだけれど.

そういうわけで,今日はもうワインを飲んで,1Q84の最終巻でも読みながら寝ることにします.

フランクフルト市内の様子.フランクフルト中心街と都市近郊で200万ちょいの人口ということで,規模はちょうど札幌と同程度の感じでしょうか.人が生活を営むには,これくらいの規模がちょうどいいのかなという気がします.「ここが観光名所だ!」というほどのものはそれほどないような感じですが,住むには悪くない都市だなという印象は受けます.パリ程,心が踊らないのは,食事がどこに行ってもおいしいということがないからでしょうか.個人的に,旅行を楽しみたい場合には,食べ物がおいしい街に行きたいなと思うし,人をエスコートするならやはり食事の水準の高い場所がいいなと思う.

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