2012/05/18

なんだかな

苦心の大学の講義を終え,教室から逃げるようにオフィスまで戻り,敗北感にうちひしがれていると,

「せーんせ!」

と言う女学生2人がドアの所にやってきたのが分かった.

開けてあるドアから2人が入ってくると,本棚に飾ってある幼稚園で使用したミッキーマウスのパペットを取り出し,まるで子供を扱うかのように私のまわりにつきまとってくる.その言葉遣いたるや,まるで幼稚園児に対するもののようである.

なぜこうも,本場英国仕込みの一人前の紳士に対してこのような扱いができるのかよく分からないのだが,毎年毎年連休明けになると女学生たちの私に対する扱いがぞんざいになってくるのがよく分かる.

また,私に注意を促す学生もいる.

「先生,もう会議が始まりますよ」

「5分前には到着しないと」

「ほら,ちゃんと場所まで送ってあげますから」

だとか,

さらには,

「先生,フードが裏返っているよ」と言って,服装を正す者までも現れてくるようになった.

まだ「先生」という敬称が使用されているうちはいいのだが,最近は私をファーストネームで呼ぶ学生も増殖中である.

一応,授業中はみんな「先生」と呼んでいるし,言うことも聞いてもらっているのであるが,「威厳」という言葉っていったい何なのであろうか.

それに,彼女たちが言うには,私は

「わがままな女の子(たち)に振り回されて,困った顔をしているのがしっくりくる」

人間であるらしい.

しかも最近は,同僚の教職員である中年女性たちが,自分たちに対して女学生に対するのと同じような愛想を振る舞うようにという指導までしてくるようになった.

不幸なことに,私はそういう扱いに慣れてきてしまったためか,それを不当だと意識しないようになってきたような気がする.

これらは,私のような一人前の大人に対する扱いなのであろうか.

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