2011/08/03

小難しい話

えと,何の因果か,あたしゃ,生成文法だの形式意味論だのといった,簡単に説明しているつもりでも「難しい」とか思われる理論に興味があって,それを生業としているわけだけれど,時々,部外者でも分かりやすいような話を聞くと羨ましいなと思うことがあります.

先日,H大(注:母校ではない)さんで社会心理学の結城さんの話を学生さん伝に聞いて,「そんなもんかね(ま,分かりやすいし,事実だとするとおもしろいけど)」という感想を持ちました.

まぁ,理解にそんなに知的負荷がかからなくて,かつ「おもしろい」とかいう話なんですね.

この研究者は,この分野では有名らしいですが,例えば,日本の顔文字で笑顔は

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なんかが代表的で,欧米では

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なんかが代表的ですよね(注:横向きに見る).

統計的に実験してみたらしいのだけれど,日本人は目の形,アメリカ人は口の形を見て笑顔かどうか(そして感情を)読み取るのだというお話でした.

ソフトな感じなのがいいのかなとも思うし,この手の知的負荷がかからなくて,理解しやすいという事柄に快感を覚える人たちが最近の大学生さんには多い印象なので,こういうのがイマドキの優秀な学生を惹きつけるコツなのかもしれない(しかし,言語学でもそうだけど日本人って文化相対論が好きな人が多いですよね).

まぁ,言語学にもこの手のソフトな手法を用いている分野に認知言語学というのがありますけれど.

個人的には,ありきたりな一連のデータを持って来て,それを理論でサクサクと切っていったり,日常のごくごく「当たり前」のような物事に理論的「説明」が与えられることの方がおもしろいと思うのだけれど,これは感性の違いというか,理解してもらうのにけっこう長い道のりを経てもらわないといけないので,なんか初学者を惹きつけるのにいい手段ではないなって気がしてしまいます.

なんか工夫せんとあかんのやろな.

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