2011/04/01

高校野球を観て思う

えと,それほど知的負荷のかからない仕事なんかをやりながら,選抜高校野球なんかを観ていたりします.

それにしても,高校野球のレベルが上がったなとつくづく思う.

ある程度年齢が上がると,「いやいや俺たちの時代の方が」と過去を美化したくなる気持ちが出てくるのだけれど,そういうのって幻想ですよね.ついつい若い世代にはきつい視線を送ってしまうとかいう.

たぶん,プロなんかで活躍する超一流レベルは,今も昔もそんなに変わらないのだろうけれど,全体的な水準って随分底上げされてきたなぁと実感します.

言うなれば,昔で言えば,一流どころの「怖い」打者を強豪校なんかだと5人前後揃えているのが普通だったのが,今では8, 9人揃っているといった感じ.

クリーンアップを打てるレベルの打者が普通に下位を打つようになったような,そんな感じなのです.

その感覚は,日大三高 vs. 加古川北戦を観て,ずっしりと感じました.

去年の明治神宮大会で優勝して,今大会でも優勝候補の筆頭にあげられている日大三高ですが,本当に切れ目がなくて,鋭い打線だと思います.

加古川北の井上くんは,130km中盤のストレートにそこそこキレのあるスライダーを丁寧にコーナーに投げ分けていましたが,コントロール,投球術と共に申し分ないのに次々に鋭い打球を弾き返されていました.

これを観ていると,自分がピッチャーをやっているような気分になって,凄く息苦しくなってしまいました.それこそ,「投げる球がない」という形容がぴったりとくる.

一昔前の高校野球の水準なら,コーナーに投げておけば,強豪校相手でもそこそこ打ち取れて,緊迫した試合展開に持ち込めていたのですが,イマドキの優勝候補だと1番から9番まで強打者なので,それこそどうしようもないのです.

140kmを越える快速球か,目を見張る変化球でもなければ,組み立てを考えコーナーに投げて,後は神様にお祈りするという投法(?)を強いられるようなバッターが,昔ならスタメンの半分いるかいないかという状態だったのに,今では全員怖いとかいう現状.

これは本当に怖い.観ているこっちが過呼吸にでもなりそうだったのだから,マウンド上の井上くんの心情はどうだったのか.

それと,日大三は,エースの吉永くんも将来性を感じさせる素晴らしい投手です.下半身がどっしりとしていて,投球フォームが美しく,力のあるストレートをコーナーに投げられて,得意球のシンカーの落差も素晴らしい.

完成度という点で言えば,歴代の甲子園を沸かせたエースに多少及ばないものの,今後の成長という点では期待大ですね.

他の注目校は,我が故郷代表の履正社高校.

飯塚くんは,相変わらずコーナーワークが巧みだし(故障上がりで失投も多いのだが),守備も堅い(ショートが去年の山田くんと比べるとイマイチだが).それと,一番の注目は1番センターの海部くんか.守備と走塁が水準以上で,バットコントロールがしなやかで懐が深く,逆方向に打つのが非常に旨い.観ていて楽しい.

準決勝は力のあるチームが揃っているので,なかなかの好ゲームが期待できそうである.

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