2011/03/03

6歳の女の子が死後に家族に残した手紙

「癌に倒れる前に,家中に多くの愛のメッセージを隠した」



「残された手紙」という本は6歳で亡くなった女の子についての本であると言うのは,正確なのかもしれないが,痛ましいくらい不十分なことである.自分の家族の家を,愛と希望の隠されたメッセージで一杯にすることによって,エレナ・デサリックは自分が小児性脳腫瘍に倒れた後も,ずっと自分がこの世に生を受けたことを感謝し続けているのである.

エレナは自分が死ぬんだということを知っているはずはなかったのですが,と両親であるキースとブルック・デサリックは自宅のあるオハイオから,「今日のメレディス・ヴィエイラ水曜日」のコーナーで語ってくれた.ちょうど6歳の誕生日を迎える前に,医者からその病気であると診断を下されたとき,医者は彼女に残された命は135日だと言っていました.でも,エレナは255日生きたんです.

エレナの両親は希望を持ち続けようと思っていました.しかし,彼らがエレナに「この治療でよくなるんだよ」とは言っていても,この小さな女の子は,自分に残された日々が数えられるくらいしかないということを理解していたようでした.

愛のメッセージ:
それと,この女の子は芸術と本が好きで,見つけられる限りのあらゆる紙に手紙を書き始めました.付箋,スクラップペーパー,母が切り取ってくれたピンクハート,プリンタ用の紙などに.メッセージは自分の両親と,妹のグレーシー,祖父母,それに大叔母の犬にまで宛てられていました.テーマ自体は簡潔なものでした.「ママ,パパ,グレーシー,大好き」
それと,ほとんどの手紙はエレナの好きなマーク,つまりハートで飾られていました.

エレナは,その見栄えが好きだったらしく,自分の名前を背景にひっそりと書くことが多かったのですが,宛名を宛てた人たちに手紙を渡しませんでした.その代わりに,エレナは手紙を何百も家の周りに隠したのです.2年経った今も,手紙はいまだに随分と変わったところからひょっこりと出てくるのです.

「ブリーフケースの中で見つけたこともありましたし,本の中で見つけたこともありましたし,ドレッサーの引き出しで見つけたこともありましたし,クリスマスの飾りの入れ物の中で見つかり始めたこともありました」とキースはヴィエイラに語っている.

あんまりたくさんあるので,それであんまりいろんな場所にあるので,エレナは気まぐれなんかじゃなく,はっきりとした目的があって始めたというのは明らかでした.「単なる適当な手紙の寄せ集めなんかではありません.エレナは実際に,それらの手紙を私たちのために隠していてくれたんです」と父は語っている.

「そうやって,彼女なりに私たちに全部大丈夫だからと伝えようとしていてくれたんだと思います」とブルックは付け加えている.「終わらないようにと願って」

エレナは知っていたんだろうか:
両親は未だにエレナが自分が死ぬんだということを知っていたのか知らない.エレナが健在だった時には,死の話をしたことがなかったのだ.

「エレナが知らないと信じたかったんですよ.こんなことは事実じゃないんだと思いたい自分もありましたし」とキースは言う.「しかし,これらの手紙を読むと,自分たちが考えないといけないことがあるんじゃないかということがはっきりするんです.一生懸命,そのことを隠そうとしてきましたが,でも何か理解できることがあるということは,手紙を通して理解できるんです」

エレナが手紙を書いている間,両親はエレナの闘病についての日記をつけ始めました.この小さな女の子の記録とポートレートを,妹のグレーシーに残しておこうと考えていたのでした.エレナの手紙の多くはグレーシーに向けられていましたが,そのグレーシーはあまりに幼いので,エレナについてはたくさん覚えていられないだろうということを知っていたので,両親はこの日記が,グレーシーが大きくなった時に彼女の生の証となるだろうと感じていたのです.

「エレナについての記憶を,妹のグレーシーに届けたかったんですよ」とキースは言う.「日記は,グレーシーに捧げるというのが目的でした.あまりに多くのことがあるし.癌についての話ではありません.必ずしも区切りみたいなもんじゃなくて,愛,思いやり,人生の一瞬一瞬を本当に掴むことについての話を伝えようとしているんです」

デサリック家は日記をネット公開し,それからエレナの手紙の多くを入れた本に抜粋を入れ自費出版しました.ほんの数週間で何千冊も売れた後で,ハーパーコリンズが版権を買い,出版しました.それが,The Cure Starts Nowというデサリック家が自分たちの娘を記して設立した慈善団体へとつながっていったのです.

聡明な子:
「率直に言って,エレナは聡明な子であったと思います.年の割にませていましたし.本当にたくさんのことを教えてくれました」とキースはヴィエイラに語った.「入ってみて,本が色とサイズによって並べられているのを見ると,エレナが本が好きということが分かります.アートも好きだったんですよ.本当に,彼女は私たちにとって先生みたいなものでしたし,そして願わくはもっとたくさんの人たちにそれ以上の存在であって欲しい」

デサリック家では手紙の数を数えたことはないという.しかし,彼らは手紙を3つの入れ物に入れていると言っている.ブルックによれば「手紙を見つけると,彼女にそっと抱きつかれたような感じになるです.ちょうど,エレナが実際には近くにいなくても,ずっと私たちを見守ってくれているんだと言われているような感じになる」

デサリック家の人たちは,手紙がいつまでも見つかればいいなと願っている.しかし,もし最後の手紙が見つかったとしても,キースとブルックはエレナが封をした封筒を持っていて,それを決して開けないのだと言う.

「最後に賭けた保険なんですよ.まだもう一通残っているぞというね」ブルックはヴィエイラに語る.「とても特別な物がその中に入っているということは分かっています.でも,終わりが来ないということで,ちょっとほっとした気分になれるんですよ」



英語のサイトはこちらです.6-year-old girl's notes to family live on after her

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