2010/11/19

早稲田大学 明治神宮野球大会初優勝

だそうですね.正直,知らなかったです.(春の大学野球選手権大会は3回優勝したことがあるらしいですが)

決勝の相手の東海大学は,春の大学野球選手権でも準優勝の実力校で,締まったなかなかいい試合だったと思います.

しかし,なんだかんだで「ハンカチ王子」こと,斎藤佑樹くんはいい投手ですね.

大学に行って「しょぼくなった」「たいしたことない」とかいうネガティブな評価もされるけど,なんてことはない.

六大学で通算31勝.防御率が1.77の奪三振数が323.今回の神宮大会でも3試合で失点1,防御率0.75なのである.数字的にも,大学野球界で歴代最高レベルの成績を収めている.これで文句を言われるということは,一流の証以外の何者でもない.周囲の求めるハードルが高過ぎるだけのことである.

まぁ,マスコミが必要以上に持ち上げるので,それを「気に入らない」と思う人がたくさん出てくるんでしょうね.その感覚はなんとなく分からないでもない.

他にもプロサッカー選手のデイヴィッド・ベッカムなんかも,マスコミが持ち上げすぎるので,アンチを増やしている典型例だと思うけれど,どちらもすばらしい選手なので,正当な評価をしてほしいなと思います.

話を戻して.

早稲田と東海大の試合を見て,まず印象に残ったのが,斎藤くんの度胸の良さ.

監督によって「用意された」ような舞台で,決勝戦,最終回,1点差というプレッシャーのかかる場面だったけれど,涼しい顔をして非常にクレバーな投球をしていたと思います.

打ち気にはやる打者の心理を読み,ボールになるスライダーを軸にきれいに空振りをとるし.

空振りを狙って取れるだけのキレがあるのももちろんだし,スライダーの前にストレートをアウトローに決めてあるのも効果的.これで,打者からすれば,「いつでもストライクゾーンで勝負ができる」という状況が頭に作られてしまう.

この心理状況を作らせられた時点で,斎藤くんの勝ち.アウトローの球がストレートに思えるので手を出さないといけなくなってしまうし,実際,そこでストライクが取れるのだから,追い込まれる前に山を張らないと反応できなくなってしまう.

斎藤くんは,「王子」だなんて言われるけれど,とんでもない.めちゃくちゃ強気で,凄いクレバーな投手ですよ.かわいらしい顔をしているけれど,定型的な天上天下唯我独尊男です.この手の性格は,ピッチャー向き.プレッシャーに強いタイプで,見ていて楽しい.

あとは,よく言われるけれど,体重移動がちょっとぎこちない感じで,手先でボールをコントロールしている感じなので(たぶん,右足の蹴りがちょっと弱くて,リストの使い方が不自然なくらいうまいせいだと思う),この部分が矯正できれば,プロでも十分やっていけるでしょうね.日本ハムではダルビッシュという球の速い変化球投手といういい見本があるので,いろいろ盗んで,いい投手になってほしいですね.札幌ドームは近くなので,来年はぜひとも生で観てみたいものですが.

早稲田であと目についたのは,二番手で登板した大石達也くん.もう,とにかくストレートがすばらしい.

「糸を引くような」という形容がぴったりとくる抜群にきれいな球筋のストレートは本当にほれぼれします.「達也」という名前は,タッチの上杉達也を連想してしまいますけど,たぶん,上杉達也が実在していたら,こういうストレートを投げていたのではないか,と想像力を膨らませてしまいます.西武ライオンズは先発として育てるみたいだけれど,抑えでいいんじゃないかな,と思います.まぁ,先発でもいいと思いますけど.

それと,こっちもピッチャー向きの性格で,「飄々と」しているタイプだそうですね.緊張とかしないで,いつもリラックスしている感じ.

まぁ,こういうわくわくさせてくれるような選手が出てきてくれるのは楽しみですね.後は,野手でもこういうのがたくさん出てきてくれると嬉しいのだけれど.

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