2010/10/20

気の利いた会話

「どんな女性が好きですか?」って聞かれることがある.

まぁ,男性であれ女性であれ一度は聞かれるような話題ですよね.できれば,ありきたりのものじゃなくて,ちょっと気の利いた返事を返したいなと思うわけだけれど.

今日,ちょっとアメリカ関連のことを調べていて,クリスアンヌというアメリカ人の女性のことを思い出していました.

bloggerに引っ越してくる前のブログには,写真付きで紹介したこともありますが,クリスアンヌは私がイギリスでコレッジにいた時のフラットメイトで,かわいくて,思いやりがあって,頭が良くて,自立心と向上心があって,いつも笑顔で穏やかな,どんな育て方をすればこんな人間が育つのだろう?と,思わず両親に会ってみたくなるような,そんな人でした.

彼女とは生活サイクルがよく一致するということで,朝食時,夕食時,そして就寝前と,よくキッチンで一緒になって,いろいろと会話していたのですが,そういえば,彼女との会話って楽しかったな,ということを覚えています.

人間的にできているというのもありましたが,修士の学生でちゃんと勉強しているということもあって,知的好奇心も旺盛だし,それに何より,気の利いた会話が出来ていたよなということがひたすら懐かしく感じられます.

就寝前に私がお酒を飲もうと,ウォッカ,ベルモット,それにレモン汁と氷を入れて,それを軽くかき混ぜながら,

「Vodka Martini」と言えば,

すかさず

「Shaken, Not Stirred」

と切り返してくれたり(注:007でJames Bondが使うキャッチフレーズみたいなもんです.まぁ,シェーカーがないので,ステアで飲んでいたわけですが),

ジンにライム果汁を搾って飲みながら,

「They don't know how to make gimlets here.」と言えば,

「A real gimlet is half gin and half Rose's Lime Juice and nothing else.(確か,実際にクリスアンヌが言った台詞はちょっと違ってて,「ちゃんと覚えられてないんだけど」って話をしていたのですけど)」

と返事してくれたり(注:Raymond ChandlerのThe Long Good-Byeが出典),とまぁ,風流が分かるというのでしょうか,気の利いた人だったと思います.

平安時代の貴族の恋愛において,気の利いた和歌の返答が出来る女性が好評だったようですが,その気持ちがなんとなく分かるような気がします.なんかね,気を利かした言い回しをしているのに,理解してもらえないと寂しいもんですよね.

「えー,わかんなーい」

なんて返事もらっても,別に楽しいとも何とも思わないし.

自分は,死の間際になっても,ジョークを言える余裕と,くだらないことで笑っていられる人間でありたいと思っています.

0 件のコメント:

コメントを投稿